PROFILE - 下山静香 Shizuka Shimoyama

---

 桐朋学園大学卒業。同室内楽研究科修了。

イタリア、フランス、オランダ、ベルギー、

オーストリア、スペインなどヨーロッパ各地での音楽祭・マスタークラスに参加、演奏会に出演。

留学

1999年、文化庁派遣芸術家在外研修員としてマドリードへ。故R.M.クチャルスキ、M.サバレタのもとで研鑽。 その後バルセロナのマーシャル音楽院にて、C.ガリガ、故C・ブラーボ(モンポウ夫人)、故A.デ・ラローチャの薫陶を得、スペイン音楽研究を深める。

スペイン

スペイン各地、清里スペイン音楽祭ほかに招かれリサイタルを行い、「スペインの心を持つピアニスト」と賞される。  

 2015 年より「下山静香と行くスペイン 音楽と美術の旅」を実施（主 催:郵船トラベル）。

執筆

事典の編著、共著、書評、エッセイ、音楽雑誌への寄稿 などを幅広く手がける。 

講師

• 2003年～11年 東京芸術大学、
• 2008年～ 桐朋学園大学、
• 2014年 東京大学教養学部 非常勤講師。
• 2013年～ JML音楽研究所にて「スペイン音楽演奏講座」を開講。 
• 音楽教室ミュージックベア 常勤講師。

会員

•  PTNA 正会員 / 審査員 / アドヴァイザー。
•  日本スペインピアノ音楽学会 理事 (2015 年〜副会長、2025 年 6 月〜会長）。
•  日西経済友好会会員 
• イスパニカ文化経済交流協会会員 
• 日本・カタルーニャ友好親善協会会員 
• 日本ベネズエラ協会会員 
•  文化庁芸術家在外研修員の会(在研会)会員 
• 群馬県人会会員 
•  揺禅アドヴァイザー／揺禅太極拳普及指導員 
•   桐生ふるさと大使 

メディア出演  

これまでNHKスペシャル・ドキュメンタリーやドラマ、美術展などにおいてピアノ演奏を数多く担当。

• NHK-FM「土曜リサイタル」「名曲リサイタル」、
• NHK-TV「首都圏ネットワーク」、
• NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」
• NHK-BS「ぴあのピア」、
• NHK-Eテレ「ららら♪クラシック」、
• TBS-BS「本と出会う」、
• フランス国営放送ラジオなどに出演。

公演

各地で活発な演奏活動を展開。自治体や大学、カルチャーセンターなどに招かれレクチャーコンサートも多数行なう。

• ウィーンフィルのメンバーで構成される「ウィーン・ヴィルトゥオーゾ」とハイドンのピアノ協奏曲を協演。
• チェコフィルのメンバーで構成される六重奏団とドヴォルジャークのピアノ五重奏曲を協演。
• モーツァルト・イヤー”には仙台クラシックフェスティバル（せんくら）に招かれ、モーツァルトソナタ全曲シリーズで5回のコンサートを担当。
• 朝日新聞社主催＜浜離宮ピアノ・セレクション～気鋭の今を聴く＞リサイタルなど。

スペインとラテンアメリカの音楽を様々な切り口から特集するシリーズを多数実施してきたほか、群馬県桐生市での「魅惑のクラシック」、着物で演奏・トーク「下町クラシックin浅草」、新感覚芸術サロン「おんがく×ブンガク」など、個性的なシリーズを多数主宰。

  現在、ピアニストとして精力的な演奏活動を展開するかたわら、翻訳・執筆・講演・朗読と多方面で活動。  

＜ 著書 ＞ 

『まるごと1冊　スペイン音楽の本』

アルテスパブリッシング　2023年

『裸足のピアニスト　スペインで学んだ豊かな表現と生き方』　　

　ヤマハミュージックエンターテインメント　2017年

＜ 編著書 ＞ 

　『マドリードとカスティーリャを知るための60章』 

　　明石書店共編著　2014年 

 ＜共著＞ ＜執筆参加書籍＞ 

• 『今、あなたに勧める「この1冊」』アジアユーラシア総合研究所　2025年
• 『スペイン内戦（1936~39）と現在』ぱる出版2018年 
• 『天才たちのつくった音楽の世界』タツミムック 共著 2017年 
• 『安吾と桐生』安吾を語る会発行　　　　　　　　　　　　　　　　　共著　2016年 
• 『スペイン文化読本』丸善　

共著　2016年 

• 『スコットランドを知るための65章』　明石書店　共著　2015年 
• 『イギリス文化事典』丸善出版 共編著2014年 
• 『現代スペインを知る60章』明石書店　共著2013年 
• 『現代イギリス読本』　丸善出版　共著2012年 
• 『ロンドンを旅する60章』　明石書店　共著2012年 
• 『イギリス検定』南雲堂フェニックス　共著　2011年 
• 『スペイン文化事典』丸善株式会社　共著　2011年 
• 『日本スペイン交流史』れんが書房新社 共著 2010年 

＜ 訳書 ＞ 

スペイン語から日本語訳 

• 『サンティアゴ巡礼の歴史　伝説と奇蹟』原書房　2012

英語から日本語訳 

• 『モーツァルトとコーヒータイム』　三元社　＊2019年刊行 

日本語からスペイン語訳（共訳） 

• 『El olmo del cáucaso(欅の木)』

内海隆一郎原作・谷口ジロー画　

Ponent Ｍon  2004年 

• 『El caminante(歩く人)』

谷口ジロー Ponent Ｍon  2004年 

• 『En la prisión(刑務所の中)』

花輪和一　Ponent Ｍon  2004年 

• 『blue』魚喃キリコ　Ponent Ｍon  2004年 
• 『La gran revelación(大発見)』辰巳ヨシヒロ　Ponent Ｍon  2004年 
• 『Venga saca las joyas(大発掘)』辰巳ヨシヒロ　Ponent Ｍon  2005年 
• 『La época de Botchan (坊っちゃんの時代)』関川夏央原作・谷口ジロー画　Ponent Ｍon 2005年 
• 『Barrio lejano (遥かな町へ)』谷口ジロー　Ponent Ｍon  2005年 
• 『Japón (Japon)』（安野モヨコ、五十嵐大介、高浜寛、谷口ジロー、松本大洋、沓澤龍一郎、花輪和一）　Ponent Ｍon  2005年 
• 『Awabi(泡日)』高浜寛　Ponent Ｍon 2006年 
• 『Diario de una desaparición(失踪日記)　吾妻ひでお　Ponent Ｍon 2006年 

ほか 

＜ 論文・研究ノート ＞     

• 「リカルド・ビニェスのピアニズム」『日本スペインピアノ音楽学会誌』第7号
• 「キューバ、混血の音楽　—芸術音楽の視点から—」『日本スペインピアノ音楽学会誌』第4号
• 「ホタ・アラゴネサ　ピアノ演奏のための基礎知識」『日本スペインピアノ音楽学会誌』第3号 
• 「《ゴィエスカス》の世界」『日本スペインピアノ音楽学会誌』第1号
• 「スペインにおけるアルトゥール・ルービンシュタイン」『スペイン現代史』第22号　2014年 
• 「グラナドスとゴヤ　― ゴイェスカスをめぐって 」『桐朋学園大学紀要』第38集　　  2012年 
• 「エキゾチシズムとしてのスペイン　その音楽における諸相」『桐朋学園大学紀要』第37集　  2011年 

＜講演録＞ 

• 「スペイン音楽：その奥深い魅力」『地中海の魅力2014　地中海の誘惑2015』 

慶応義塾大学文学部　2017年 

• 　「カタルーニャ・ピアニズムの系譜」『スペイン語世界のことばと文化』2013年 
• 「内戦におけるスペインの音楽家たち」『スペイン語世界のことばと文化』2012年 
• 「カディス　―「音楽の十字路」という視点からのアプローチ ―」『スペイン語世界のことばと文化』2011年 

＜雑誌連載＞ 

• 「ピアノ原曲から探る スペイン名曲の旅」月刊『現代ギター』 

　　＊2018年9月号～2020年3月号　　

詳細はこちらに＞＞ 

＜ 書評 ＞ 

• 『図書新聞』『週刊 読書人』に音楽書籍の書評を寄稿（2009年～　不定期）。 
• 月刊『望星』にて書評（2012年～2016年） 
• 文芸誌『草獅子』第1号にて書評（2016年） 

＜エッセイ＞  

• 『東京新聞』水曜夕刊隔週連載(東京23区外は翌日朝刊掲載)「下山静香のおんがく✖️ブンガク」
• 『acueducto』エッセイ「ピアニスト・下山静香の　音楽の時間」 

2010年第1号～2020年第40号連載 　詳細はこちらに＞＞ 

• 『桐生タイムス』、月刊『ショパン』にエッセイシリーズ連載 
•  「野生のモルシージャ」＜あの日、あの味＞シリーズ　月刊『望星』 2012年8月号掲載 
• 日経新聞「交遊抄」を執筆（2018年3月31日版） 

バロックから現代まで、またヨーロッパ諸国からラテンアメリカに至る豊富なレパートリーによる旺盛なソロ活動を行なう。国外ではイタリア、スペイン、キューバなどに招かれリサイタルのほか、フランス、ベルギーなどで演奏している。

室内楽・二重奏も重要な活動軸とし、これまで、ウィーン・ヴィルトゥオーゾ、チェコフィル六重奏団、チェコ三重奏団、マリオ・ホッセン、ルベン・シメオ、ヴィヴィアン・スンをはじめとする数々の来日アーティストと共演。ルーマニアではヴァイオリニストのエルノ・ローザとデュオ公演。

2019年、ヴァイオリニスト寺島貴恵と「Duo ANIMIS（デュオ・アニミス）」を結成、北欧作品を中心に活動を展開中。2023年には、スカンジナビア・ニッポン・ササカワ財団の助成事業としてノルウェーのオスロにて公演。

 

★スペインと中南米の室内楽を紹介する主宰シリーズ（2003年スタート）
世界的アコーディオン奏者シュテファン・フッソングを迎えた第1回は、「音楽的な内容の形成と密接にかかわるそれらの奏法を全て、多彩な音色やアピール力の高い効果として弾きこなした知的な名手2人の好演」と絶賛を浴びる。

第2回は、アンサンブル金沢首席チェロ奏者のルトヴィート・カンタをゲストに、ガスパール・カサドの作品を中心にしたプログラムを演奏し話題となる。

第3回ではカタルーニャの作曲家フェデリコ・モンポウの世界を紹介（ゲスト：vl今井睦子、sop鵜木絵里、vc小澤洋介）。

弦楽四重奏団「クァルテット・エクセルシオ」を迎えた第4回は、「アンダルシアン・マジック」と題し、ファリャとトゥリーナの室内楽作品を特集した。

 ★＜下山静香PIANOライブ　ラテンアメリカに魅せられて＞（プロデュース：音楽ジャーナリスト・竹村淳）
クラシック音楽の知られざる宝庫ラテンアメリカに焦点をあて、タンゴ、ジャズ、フォルクローレとのコラボレーションも含め新たな地平を広げた。アストル・ピアソラおよび、ブラジルのタンゴ＆ショーロの世界をテーマとした第10回記念公演は、2022年3月に東京オペラシティリサイタルホールで開催。 

新感覚芸術サロン＜おんがく×ブンガク＞
毎回テーマ作家を設定し、音楽演奏にとどまらない自由な発想で作品世界へのコアなアプローチを試みている。第1クール6回の公演（坂口安吾／シェイクスピア／カフカ／夏目漱石／ロルカ／プルースト）を終え、現在、第2クールが進行中（セルバンテス／ジョルジュ・サンド　ともに「公益財団法人 東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京」助成）。

 
CD

•  《ベネズエラ・プリズム》

 中南米ピアノ名曲コレクション 第5弾 

 下山静香の磨きぬいた（プ）リズムが、ベネズエラ音楽の光彩とその魅力を表現しつくす！  ホローポ、メレンゲ、そしてバルス・・・ベネズエラ音楽のエッセンスを詰めこんだ、本邦初のオール・ベネズエラ・ピアノアルバム。 

2025

•  《 PIAZZOLLA PIANO 》

下山静香 ＣＤデビュー20周年記念盤  

ピアソラ ✕ ピアノ 中南米ピアノ名曲コレクション特別編 ピアノ：下山静香 「

レコード芸術」 2023年3月号 特選盤に選出！  

• 《アルマ・ブラジレイラ》

中南米ピアノ名曲コレクションvol.3 (ブラジル編） 

エスツウ／シルフィードレコーズ　2021年 *『レコード芸術』準特選盤

• 《アルマ・エランテ》

中南米ピアノ名曲コレクションvol.2（アルゼンチン編） 

エスツウ／シルフィードレコーズ　2018年　＊アスキー「ハイレゾ真剣勝負」特薦 *『レコード芸術』準特選盤 

• 《ライブ・イン・アルバラシン》

molto fine 2017年　*『レコード芸術』特選盤 

• 《ゴィエスカス》

（グラナドス生誕150年記念録音）fontec 2017年 *『レコード芸術』

特選盤 ＊タワーレコード月間推薦 

• 《ロマンサ・デ・アモール～メキシコ&キューバ珠玉の小品集》

中南米ピアノ名曲コレクションvol.1 

　エスツウ／シルフィードレコーズ　2016年 *『レコード芸術』準特選盤 

• 《サウダージ・エン・ピアノ　～ブラジル・ワルツ集～》

fontec 2016年　*『レコード芸術』特選盤　読売新聞「サウンズBOX」推薦盤 

fontec 2015年*『レコード芸術』特選盤 

• 《ショパニアーナ》

fontec 2015 「レコード芸術」2015年6月号 特選盤に

•  『モンポウ 前奏曲集 ＆ プーランク 夜想曲集』 (fontec) 2012年

 「レコード芸術」2013年 準特選盤

「音楽現代」2013年 推薦盤に選出！  

• 《アルベニス名曲集》

（アルベニス生誕150年／没後100年記念録音）molto fine 2010年 

• 《ペルラ ～ マイ・フェイヴァリッツ・モーツァルト ～》

molto fine 2007年『音楽現代』推薦 

• 《ファンダンゴ ～ Shizuka plays　イベリアン・バロック ～》

Art Union 2004年　『音楽現代』「今月の３枚」ピアノ推薦盤トップ 

• 《アランフェス　～スペインの香り～　下山静香ピアノリサイタル》

Virgo / Art Union 

2002年 中南米ピアノ名曲コレクションvol.3 (ブラジル編） 

エスツウ／シルフィードレコーズ　2021年 *『レコード芸術』準特選盤